60代 一人暮らしのひとりごと

心地よい暮らしをするため 日々を振り返り 覚え書きとしてブログに綴ります  ※本ページはプロモーションが含まれる場合があります

認知症になっても問題なく生活出来る人がいる

稲垣えみ子氏著書を読んで思ったこと

以前のブログに書いた 図書館で借りた本『家事か地獄か』

読んで 驚いたことがあります

 

アメリカの修道院に暮らすアルツハイマー認知症の老シスター

の記事がありました

 

修道院で集団生活している老シスター達の多くが

脳のMRIを撮影すると 明らかにアルツハイマー認知症

日常生活を手助け無しに出来ないレベルなのに

何の問題もなく生活出来ているそうです

 

これは いったい何故なのか どういう事なのか

 

分かったことは

何十年もの長い間

シンプルな 家具も 物も少ない 小さな部屋で暮らしていて

1日の生活が小学校の時間割のように 同じことを繰り返している

食事も質素で簡単な調理の繰り返し

同じメンバーで 変化がない生活を繰り返す

 

そのため 認知症になっていても 戸惑うことなく

少ない物と 変化のない 居住空間で迷わず暮らせる

 

認知症になっても 自分も周りも気付かず

静かに平和に 昨日も今日も明日も 同じ暮らしを続けられる理由だった

とのことでした

 

稲垣さんのお母様も 認知症になり

物が多いため管理が出来ず

認知症が進むと 次々買い揃えた便利な調理道具も

使いこなすことが出来ず戸惑うばかりだったとのこと

 

次々と出て来る様々な新しい調理器具を使いこなし

新しく紹介される食材を使い 各国の

レパートリーに富んだ豪華な料理を作っていたお母様

 

出来なくなった自分が許せず

いくら『簡単なものでいいんだよ』と言っても 自分を責め

何も作れなくなってしまったとのこと

 

マスコミに薦められるまま 新しいことを取り込み過ぎてはいけない

小さな最小限の自分の暮らしを作ろう 

毎日 永遠に続けられる生活をしよう 

小さく暮らしていれば 認知症になったとしても暮らしていける 

という記事に感銘を受けました

 

母のことを思いました

93歳の母はアルツハイマー認知症で グループホームに入っています

まだ私や兄のことは分かり 明るく生活出来ています

 

最近のこと程忘れる

『さっきお兄ちゃんが来ていたでしょ?』と言っても

『え そうなの? 来ていた?』

 

でも 昔のことは詳細を覚えていて

繰り返しエンドレスで5回でも6回でも話す

今その話をした ということは忘れるんですね😢

 

母は 認知症にならないためのお手本のような生活をしていました

 

認知症にならないためにおススメされている生活

①友人を多く持ち 外へ出かけ 社交的に人と触れ合う

②新しい学びをする

③運動をする

④明るく楽しく暮らす

⑤規則正しい生活をする

⑥睡眠時間をきちんと摂る

⑦バランスよく食べる

 

たぶん 母はこの全てが出来ていたと思います

 

母は 50歳で退職し 1年に1回は友人と海外旅行をしていました

そのために 英会話を習っていました

 

ほぼ毎月 国内旅行もしていました

 

40代から 俳句や書道を学び 長く続け

優秀賞を頂いて 顔写真が地方紙によく出るほど

一生懸命打ちこんでいました

 

若い頃から料理が大好きで お菓子も含め 何でも作っていました

 

60代からは 新しく コーラスやピアノ 絵手紙も習っていました

 

毎日 テレビを見ながら体操し 

孫たちを連れて お散歩にも よく行っていました

 

好き嫌いなく 何でも美味しく 感謝して食べていました

 

友人が多く社交的な性格でした

 

兄弟たちともいさかいなく仲良くしていました

 

お金があったから出来ることも多く

お金もない上 人見知りで こもり人気味な私には 

このほとんどをすることは不可能です(^_^;)

 

認知症にならないために こういう生活をしなさい

が出来ていた母が なぜ認知症になってしまったのか

 

物に囲まれて 物が増え続けて 使いこなすことが難しくなって来た母

それでも 通販で買い続けてしまう

そして 使い切ることも 片付けることも出来なくなってしまう

 

稲垣さんの書いていた 物が少ないと 老シスターのように

それなりに管理が出来て 変わりなく生活が出来ていたかもしれませんね

 

脳に溜まるアミロイドβが 認知症の原因になると聞いたことがあります

 

母は入れ歯ではなく 部分入れ歯も差し歯もなく

自分の歯で食べています

歯周病の菌が 脳に回り認知症の原因になると聞きますが

母に歯周病があった可能性はあります

 

聞えにくさが認知症の原因になるとも言われています

母は昔から鼻を強くかむ癖がありました 

たぶん耳によくなかったのでは?

60代の頃には 耳が聞こえにくいということで

両耳を手術していますが 直ったのは手術後しばらくだけでした

 

今は 大声で話しかけても ほとんど聞こえない状態です

聞こえないと 聞こえるふりをしたり

あまり話をしなくなり 認知症になりやすいとも言われています

 

歯周病と耳が遠いこと

この2つが原因になっている可能性もあるかも知れません

 

認知症になると言われる生活をしていた老シスター達

認知症になっても症状が出ないで 

今までと変わりなく 自分で生活出来る老シスターは

認知症にならないためにおススメされている生活ではないですよね

 

・いつも同じ人と会う

・毎日同じことを繰り返す

・毎日ほぼ同じ食事をする

・新しいことをしない

 

情報を何もかも信じてはいけないな~と思います

今は こう言われているよね ぐらいに受け止めた方が良さそうです

 

頑張って社交的に生活しようとすれば 私はストレスが溜まると思います

新しいことをどんどん始めようとしても お金がかかるし

ストレスも増えそうです

 

稲垣さんは 大手の会社員だった頃は

ブランド品を買い漁り 物が増える度に

豪華な大きいマンションに引っ越していたそうです

満ち足りているかと言うと そうではなく

物に囲まれても 物が増えても

いつも物足りない 思い通りの生活が出来ていない不安感に

襲われていたそうです

 

50歳で退職した時に 小さい住まいに移ったことで

全てを手放し

最小限の質素な生活をし

毎日同じ食事がこの上なく美味しい

物がない今の生活が満ち足りて幸せ とのこと

 

楽しいエッセイで読みやすいので

興味がある方はぜひ読んでみて下さい

 

私は

アメリカの修道院に暮らすアルツハイマー認知症の老シスター

が一番心に残り 色々考えさせられました

 

 

稲垣えみ子著『家事か地獄か』のことを書いたブログはこちらです↓

sayanikki.hateblo.jp

 

題の『家事か地獄か』の意味は

読んでみてのお楽しみです

 

 

 

応援クリックよろしくお願いします

プライバシーポリシー&お問い合わせフォーム